ヤス#47

チャーリー  2007-05-07投稿
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ヤス#47
「ヤスは渡しません!アイ、いるのなら此処から消えなさい!…ヤス!しっかり掴まっているのよ!」
「うん!お母さん!」
ヤスは純子の乳房に顔を埋めたまま、手を回して細い背中にしっかりと掴まった。
アイが部屋の隅から湧き上がるように現れた。一糸纏わぬその姿は、女の純子から見ても恐ろしいまでに妖艶であった。
長い黒髪がサラサラと揺れている。真っ赤な唇が動いた。
「母親。ヤスから離れなさい。ヤスはこの私が貰って行きます」
アイが純子の髪を掴んだ。掴まれた純子は悲鳴を上げながらも、ヤスをしっかり抱きしめていた。
「ヤス様…手を離しなさい…その女から離れなさい」
「いやーっ!絶対渡さない。渡すものですか!私のヤスよっ!お願いだから、消えて!」「何を言うのですか、母親。もともとヤスはあなたが産んだ御子では無いでしょう?時が来たのです。ヤスは今日から、このアイの物。私があなたに替わって愛してあげましょう。さあ…離れるのです」
「な、何を言うのです!ヤスは私の子。私のヤスです。あなたなんかに渡すわけにはいきません!」
ヤスは怖かった。乳房に埋まったまま二人のやりとりを聞いていた。



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