まず金髪の男が立ち上がった。
「俺は“レオ”…わけわかんねぇけど。みんな殺せばいいんだろ?覚悟しとけ。」
次に、黒髪の女、長髪の青年の順に、自己紹介を始めた。
「“サラ”よ。よろしく…」
「“シン”です…みなさん頑張りましょう。」
更に、それをきっかけに、他の人間も次々に立ち上がった。
スキンヘッドの男の名は“リュウ”
赤髪で長身の青年“ティガ”
スーツから肉がはみ出しそうな巨漢“ボム”
最年少、12歳の少年“キッド”
筋肉質な大男“ガイ”
紫の髪が特徴の女“ニーナ”
そして先ほどからニヤニヤと不気味な男“ラブ”…
自己紹介が終わると、スピーカーから、ムラサワの興奮した声が響きわたった。
「ほんとうはあと二人いたんだよー…でもあまりにも出来が悪いからやめてもらったんだ…実は君たちには番号がふってあってね、8番と13番とがいないんだ。」
やめてもらった=殺したと言うことだ。
しかしそんなことはどうでもよかった…ある男がムラサワの言葉の“矛盾”に気付いたからだ。