その頃店の忙しさはピークをむかえていた。
売り上げはどんどん上がり店が終わってみれば、女の子達が疲れ果てソファーで寝てるコトも多かった。
夜の世界は辞めていくコが多く、店に入り一年半たった頃には立場も上になっていた。毎日のプレッシャーと下の女の子達の育成で疲れがピークに達していた。それでもお金の為だと頑張った。
子供達は夜ママがいない寂しさに耐えて頑張ってくれていて、寝顔を見ながら泣いたコトもあった。
彼とのメールは相変わらず続いていた。
少し変わったコトと言えば電話も毎日するようになったコト。
そして《好き》と言う言葉が飛び交うようになっていた。
誕生日の時には誰より1番に[おめでとう]のメールをくれた。
いつの間にか癒しの存在から好きな人に変わっていた。
一年以上も逢ってないのに………。
正直顔はうっすらとしか覚えていなかった(笑)
なので写メを送ってもらった。
写メで顔を見た瞬間なぜか無性に逢いたくなって、ずっと我慢していた気持ちが耐えられなくなり………
出会ってから一年後の秋・日曜日の夕方彼電話をした。
《出勤前に少し逢わない?》
彼は待ち合わせ場所にすぐ来てくれた。