もう恋はしない?

じゅりあ  2007-05-09投稿
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昼休み。
私と阿部やんは裏庭の木陰の下にいた。

「やっぱな〜。そうやないかと思っとってん!」
苺ポッキーを加え、腕組みした状態で頷く阿部やん

「やっぱって、何で阿部やん知ってんの!?」
「んなもん、あの娘見てたらわかるやん」
私が首を傾げると無理矢理苺ポッキーを突っ込んでくる。
「まぁ、私はええで」
そう言って黒いロングヘアーをかきあげた。
「何が?」
「親友(あんた)がレズでも」
「…はい?」
「可愛らしい子やしな」
まぁ、うちの方がええ女やけど、と付け足す辺りが阿部やんらしい(笑)
…て、違う違う!そっちに興味ないし!…って言うか、そもそも私は…

「もう恋はせーへんて決めたてか?」
…うっ、続きをよまれてしまった。
「しょーもな」

グサッ!

…相変わらず毒を吐くなぁ(涙)
ダメージを受けた私はその場にしゃがみ込む。

「いつまでも過去にとらわれとって、何かえー事あるんか?」

……重い沈黙。

何も応えられないでいる私を見て阿部やんはため息をつく。
「自分で、よう考えや〜」
彼女は私の頭をポンポンっと叩き、残った苺ポッキーを膝の上に置き教室へ繋ぐ階段の方へ姿を消した。



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