わがまま ?

るぅ  2007-05-09投稿
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黙って俯くと、上から深いため息が聞こえた。


「……まぁ、今さらお前が何言っても関係無いけど。」





また、ダメだった……



どうしてこぅなんだろ。



情けなくて涙が滲む。



「レ…ン……。」



ようやく声を絞り出した瞬間――







ギュッ







強く抱き締められていた。





染み込む温度。

聞こえる鼓動。

香水の香りにくらくらする。



「レン……?」

「離してやんねぇから。」

「ぇ……?」


背中に回された腕に力がこもった。

耳元で静かに囁かれる言葉は――



「お前がなんて言おうが、絶対に別れてやんねぇ。」





涙が零れた。





ねぇ、聞いていい?



わからないことがありすぎるの。





答えて、くれる?





「なんで……そんなこと言うの…?」

「そんなの……決まってんだろ…。」

「恋愛ごっこって……。」

「ぁんなの嘘だし。」

「もぅやめよぅって…言ったじゃなぃ……。」


次々と溢れる涙が、レンの服を濡らしていく。



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