「だって…。」
「噂なんか信じんなよ？俺…お前と出逢ってから、１度だって他の女抱いたりしてない。」
ほんと？
信じていぃの？
「っつーか合コン行くこと、なんで俺わざわざお前に言いにいくかわかる？」
わざわざ言いに来る理由？
首を傾げると、レンは深く嘆息した。
「……止めてほしかったんだよ。」
「ぇ…？」
どういう意味？
眉を寄せる私から視線を外し、レンが不機嫌そうに続ける。
「だぁらっ、お前に行くなって言ってほしかったの！お前全然嫉妬しねぇし…束縛しねぇし。お前こそ、俺のことどう思ってるわけ？」
真剣な顔で聞いてくるレン。
私が……不安にさせてたんだ。
ほんとバカだね…
ごめんね。
まだちょっと怖いけど、レンを信じるよ。
本当の気持ち――受け止めてくれるよね？
ギュゥ――
思い切りレンに抱きつく。
「アヤカ？」
驚くレンの胸に顔を埋めたまま、口を開いた。
「レン……私、わがまま言ってもいぃ？」
突然の言葉にきょとんとしたみたいだけど、レンは優しく頭を撫でてくれた。
「言えょ…。」
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