護は走って試作機に向かった。開発者に事情を話そうとしたが、
「護曹長、話は艦長から聞いてます。試作機に乗ってください。…電源ケーブル接続開始!市内電気、試作機へ!」
護は急いでシェパードに乗った。
「了解!電源ケーブル接続終了!電力全て、試作機へ!」
「稼動まで後2.0、1.8、1.4、1.0、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1、0!起動成功!」
護はコンピュータがつくのを確認した。
「電磁石反応度は最大。電力、燃料、全ての計器は正常域と。シェパードは油圧だったのにな。試作機は電磁石か。しかも燃料はメタンハイトレードがバイオガソリンか。ガソリンエンジンのメカと言えば、三日三晩逃げ切れば、どんな悪事も帳消しになる、1982年のアニメに出てくるメカだな。蒸気機関で動くメカは1996年のゲーム、サクラ…」
『護曹長、そんな古いアニメやゲームを知ってるのですか?戦闘メカザブン…なんとかーとか、なんとか大戦とか。護曹長って、オタクなんですね…じゃなくて、試作機は運転できますか?』
「はい。運転できますよ。」
ピピー!
レーダーから音が出た。敵機の反応があったからである。試作機はマシンガンを構える。20秒後、道路から敵戦闘メカが現れた。と同時に、マシンガンを撃った
「今度こそは!こっちは炭素鋼の装甲があるから大丈夫な筈。」
自衛隊の戦車、20台と、異世界の日本軍のシェパードMk-2、32機が試作機の援護をする。試作機は日本刀を取ると構え、敵機に振った。護が、飛鳥の方を見ると、甲板で亜莉菜が応援していた
「うぉぉ!」
試作機は勢い良く、敵機を日本刀で斬った。敵機は爆発した。あと七機。試作機は、試作バズーカを構え、撃つ。敵機に直撃し、敵機は爆発した。あと六機。しかし、あとの六機は、飛鳥に行き自爆した。亜莉菜は甲板から落ちそうになったが、手摺につかまった。護が安心した時、電源が落ちた。
一時間後、護は飛鳥の機関室にいた。
「奴らが自爆したとき、機関室が爆発で壊れてさぁ…何で俺達が…」
「ロリコン伍長、何度も同じこと言うな。今は修理に集中しろ。私は15分も試作機に閉じ込められたんだからな。」
整備士16人と、特殊機動戦士小隊と、亜莉菜が機関室の浸水を止めて、修理をしていた。
「これは我々整備士ではどうすることも出来ん。業者に頼まないと。」