二日後…彼女が友達を連れてファミレスに現われた。
「この人が理沙の話を聞きたいんだって」
「別にいいけど…優の彼氏？」
「違うよ〜。遠野さんは大学生で都市伝説かなんか調べてるみたいでさぁ。」
「そ〜なんだ。それで…私に聞きたい事ってなんですか？」
僕は【呪いの証明写真】の話を初めから話して貰った。この手の話は、元ネタがあって、人に伝わって行く内に少しづつ変わって行く。
その変わった部分と基本部分の違いを調べる事で、元が分かってくるパターンが多い。
そして大体の人が
「私の友達から聞いた」でまとまっている。
「……って感じですかね。他に聞きたい事ありますか？」
「理沙ちゃんは誰にこの話聞いたの？」
「友達からだよ。」
「その友達も紹介してよ。あと一つ聞きたい事があるんだけど」
「友達ね。おごってくれるなら来ると思うよ。聞きたい事って何？」
また出費がかさんでいく。まぁ、仕方ないかぁ。ファミレスで済むだけ安上がりだし。
「えっと、理沙ちゃんに聞きたいのは、どこの駅で何を持って写真とるか知らないかな？」
「そこまでは詳しく知らないけど、噂ではＡ駅でなんか白いやつ持って撮るってのは聞いたけど」
「ありがと。白いやつかぁ」
場所は出てきたけど、白いやつってなんだ？形じゃなくて色だと限り無くある。
もっと情報を集めなくては。
僕はこの調子で、次々に話を聞いて言った。
その話をまとめてみるといくつかの共通点と新しい発見があった。
共通点
?証明写真
?白い物を持って写る
?四枚目に死顔
?Ａ駅もしくはＣ駅と言う人が多い
?見た人は死んでしまう。その人だけでは無く、その死顔を見た人も。
新事実
?ここ何年かの間に起きてる
?この現象【噂】の場所は拡がってきている
?死ぬまでの時間は3日間…その間に何かをすれば助かるらしい。
と言う事だ。
普通の都市伝説ならば、まず場所の特定は難さしい。それなのにＡ、Ｃ駅に集中している。
これには何か意味があるのだろうか？
僕はとりあえず両方の駅に行ってみる事にした。
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