「誰にも言わないよ。だから教えてくれないかな？」
高木は、決心したように話だした。
「実は……すいません。先輩のパソコン壊したの、俺なんです。わざとじゃないんです。すいません」
あれ？どう言う事？パソコンが壊れたとか。
俺に謝ってるって事は、俺のだよな。…もしかして、部室に置いてるやつ？
「あのさ、パソコンって部室に置いてるノートの事か？」
「そうです。調子に乗って遊んでたらぶつかってしまって…落ちたんです。わざとじゃないですよ。」
「それ、いつの話？」
「昨日の夕方…？あれ？先輩知らなかったんですか？」
「うん。そうなんだぁ。高木くん…壊したんだねぇ」
受話器の向こうからため息が聞こえた。どうりで慌てるはずだ。
「本当にすいません。ちゃんと言うつもりだったんです。…あれ？先輩の聞きたい事ってこれじゃ無かったんですか？」
僕はどこか呆れた口調で高木に【証明写真】の事を話した。
「…と言う事なんだけど地元この辺だったよな。何か知らないか？」
「先輩も人が悪い。始めからそう言ってくれたらいいのに」
「なんか言ったか？」
「いいえ！えっとその話なら結構、有名ですよ。今どこにいます？」
「Ａ駅にいるよ。」
「それならお詫びも兼ねて手伝いますよ。今から行きますから詳しい話はその時に」
「分かった。じゃあ、駅前のマックで待ってるよ」
しょうがない。反省してるみたいだし。それに、あのノートはとっくに壊れてたから使って無かったんだけど、秘密にしておこう。
１０分ほどすると、高木が息を切らせてやって着た。
「お待たせしました。」「わざわざすまんな。走って来なくても良かったのに」
「いえ。反省の証ですから。それより【証明写真】の話ですよね」
「そうなんだ。なんか知らないか？」
すると、高木の口から意外な事実が出てきた。
要約するとこうだ。
【証明写真の噂は本当ですでに５人死んでいるらしい。違うのは白い物じゃ無くて白い光と言う事】
そんなに被害者がいるなら、新聞やＴＶに出ててもおかしくないはず。
なのにｎｅｗｓになって無いって事はこれも【都市伝説】の一部か？
「高木あのさぁ。それなら報道されてもおかしくないか？それも噂話？」
「違いますよ。みんな事故死なんです。車・海・バイク…形は違うけど、みんなそうなんです。」
[843] 
[0] 
[0]
