そうこうしてるうちに、ちゃっかり時間だけが過ぎ、退社時間になった。
・・ついに来たか・・
完全にびびりながら電話をする。
明るい声で出てくれたらなぁ・・と思いながらコール音を聞く。
「お疲れ、早かったね」
「うん。とりあ家に行ったらいいんか?」
「うん。お腹減ったよね。何か食べに行こうね。」
・・食べれるか!と叫びたかったが、あえて「そうだね」と言い、電話を切り彼女の家にむかった。
「お待たせ。じゃあ行こっか」
「どこ行く?」と聞いたら「車停めれるとこ行って」飯行くんちゃうんかい?と心のなかで突っ込みながら、俺が彼女を最初に好きと感じた場所にむかった。
そこは、車の中から夜景を見れるという素敵な場所だった。始まりがここだから最後もここにしようと、昼休憩の帰り道で決めてた。
「・・これ見て」
いきなり白い正方形の紙を渡された。手紙なんかで終わらせんなよ・・と思いながら裏をめくった。
・・なんだこれ?いや、わかった。すぐにわかった。
「8週目なの・・」
俺のまわりの時間が確実に止まった。