「はふぅ〜 。」
その後、部屋を退出し、再びトラムに乗った所で俺はようやく一息ついた。
そんな俺を見て、アリアがクスクスと笑う。
「緊張した?」
「はい…。
なんて言うか、…すごく雰囲気のある人でしたね。」
俺の答えにアリアは「当然よ」と言った。
「そうね…[カリスマ]って言うのかしら?
軍と政府を黙らせてこんな部隊を作っちゃったんだもの。
ただ者じゃないわよ。」
…確かに…。
これほどの特権を持った部隊だ。
普通なら[権力にしがみついた]上層部が黙って許すわけがない。
そこをなんとかしてしまったのだから確かにただ者ではないだろう。
「さて♪
もうすぐ着くわよ。」
唐突にアリアが言った。
「…どこにですか?」
だんだん彼女の言動にも慣れてきた。
それが良いことか悪いことかは別として…。