僕が好きなのは
彼女の笑顔
幸せは渦中にいるときには気付けない
僕を愛してくれていた
大きな安心感
別れる時は僕が彼女の愛に疲れた時
勝手な優越感
最後に僕へ向けられた笑顔を見てからどれぐらいたったか
大きな安心感は小さな不安へ少しづつかわっていく
今にいたっては確かなバニティー
僕が好きなのは彼女の全て
気付いた頃には遅かった
嫌いなところなんて一つもない
爪を噛むくせも
すぐに泣くところも
長く会えない時の淋しそうな受話器ごしの声も
全てが愛おしい
でも
最後にくれた彼女の優しさは僕の押さえ込んでいた感情を掻き乱し
溢れる気持ちをとめどなく流れさせた
この彼女の優しさを愛おしく思えるには今の僕にはとうぶんできそうもない
もう二度と僕へ向けられる事のない彼女の笑顔
もう一度なんてわがままは言わない
せめて
思い出の中で君を一生愛させて下さい