この度、私の可愛い友達に彼氏ができた。友達、あやなはまるで漫画の主人公のように可愛い。でもこの話の主人公はこの私。私、那奈の恋物語―。
「那奈、今日は那奈に紹介したい人がいるの!!」
なんて言ってきたのはあやなだ。目がやたらキラキラしてる。
「紹介?何の為に?」「那奈彼氏ほしいって言ってたでしょ?私の彼氏が友達紹介してくれるって!!!」
「え〜、でもぉ〜…」とか言いながら本当は彼氏がほしくて仕方ない。だからと言って、あやなの彼氏の友達…あまり期待できない。あやなが可愛いのに対して彼氏はそれほどイケてない。
とかなんか考えているうちにあやなが
「じゃ、今連れてくるからっ!!!」
と言って廊下へ駆け出してしまった。まぁいいか…。彼氏ほしいし。なんでもいいや。かかってこーい!!しかしこんな考えは10秒後にかき消されることになる。