ナイト・オン・ドラグーン【101】話『脱出』

みるく  2007-05-16投稿
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砕けた天時の鍵”聖砂漏”は砂塵となり舞った。
ジークは守護しなければならない最期の鍵を自ら破壊し、鍵の消失によりその影の体も消えつつあった。

消え逝くジークの甲高い笑い声が響く。

『滅びよ…』

言い残しジークは完全に消えた。


『終わりましたね…』

マナがつぶやく。

『ぁあ…これでやっと。』

『封印騎士団の領主を伐ったんです、早くリオ達の加勢に行きましょう』


そうだった。下の広場ではまだリオ達が応戦している。

踵を返し、扉へと手を掛けた。

不意に足元が揺らいだ。

『!?鍵を失い崩れかけてます!早く脱出しましょう』

『な…またか!!』

神水の塔、同様また天時の塔も崩れようとしていた。
突然、天井が割れた。

『いやはや…どんぴしゃ。乗れ小僧ども!』

レグナが舞い降りる。

『助かったよレグナ!』


竜の背に二人は乗り、崩れゆく塔を脱出した。



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