「ぴ〜んぽ〜ん♪だいせ〜か〜い♪
ちゃんと気付いてたのね☆エライエライ♪」
そう言ってアリアが俺の頭をぐりぐりと撫で回してきた。
俺は慌てて身を引いて、その手から逃げる。
「ち、ちょっとやめてくださいよ!
つーか、俺の質問に答えてください!」
「ぶーっ、いいじゃない。せっかく褒めてるんだから〜。
…ま、いいわ。
あの艦の型式番号は本物よ。
間違いなく、《BBBα‐00》。」
この型式番号には、大きな意味がある。
末尾の[00]は、試作・実験機によくつけられる番号だ。
この隊の性格としては、まぁ、問題ないだろう。(と、思う事にする。)
しかし。
その前、[BBB]が問題だ。
現在、このB三つの型式番号を冠する事が出来るのは、あの伝説の女性科学者、[B‐B‐B]の設計・開発によるものだけなのだ。
すると疑問が残る。
大戦後、軍縮計画の際に、《セカンド・レボリューションシリーズ》と呼ばれる戦闘機群を開発後、彼女は再び歴史から姿を消していた。
たしか政府からも[行方不明、死亡の可能性大]と言う公式発表が出ていた筈だ。
それから40年近く、彼女の行方は知れない。