沈黙の仕打ち

 2007-05-17投稿
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私は子供だった、
そう君が認めるのなら
俺の自尊心も少しは満たされよう

もう会うこともないんだと分かっていれば
すごく安心するんだ

俺と君が一緒に歩くことは二度とないんだ

また、少しだけ、安心する
でもひとつだけおもしろい話があるんだ
俺は四歳か五歳の頃、早くも生きていくことが、どうやら大変なことなんじゃないか、と
いつも一人で感じ、怖くて何度も泣いていたんだ
笑いながら走り回る友達を見ながら・・・

ねえ、なんかおもしろくない?
そんなガキって

それはいまでも変わらない年をとっていくごとにつらくなる
君はガキの頃そんなことなかった?
いや、ないならない方が楽かもね

もうひとつだけ、

東京で一番だからといって、日本で一番なわけでもないし、
日本で一番だからといって、世界に挑戦できるわけでもないし、
一番、なんてあいまいなもんだ

最後に、何も理由も言わず
黙って出ていった君は、

卑怯だよ




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