私は子供だった、
そう君が認めるのなら
俺の自尊心も少しは満たされよう
もう会うこともないんだと分かっていれば
すごく安心するんだ
俺と君が一緒に歩くことは二度とないんだ
また、少しだけ、安心する
でもひとつだけおもしろい話があるんだ
俺は四歳か五歳の頃、早くも生きていくことが、どうやら大変なことなんじゃないか、と
いつも一人で感じ、怖くて何度も泣いていたんだ
笑いながら走り回る友達を見ながら・・・
ねえ、なんかおもしろくない?
そんなガキって
それはいまでも変わらない年をとっていくごとにつらくなる
君はガキの頃そんなことなかった?
いや、ないならない方が楽かもね
もうひとつだけ、
東京で一番だからといって、日本で一番なわけでもないし、
日本で一番だからといって、世界に挑戦できるわけでもないし、
一番、なんてあいまいなもんだ
最後に、何も理由も言わず
黙って出ていった君は、
卑怯だよ