ディフェンド ”昔話” ?

 2006-02-20投稿
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 ―6年前―\r
 6年前、俺は10歳。ごく普通の生活、ごく普通の家族。そんな中に俺は居た。
 でも、ある日借金取りが家を訪れた。
 「いい加減に金よこせやっ!」
 「待ってください・・・!あと3日でいいから待っ・・・―――」
 「あと3日だぁ?・・・ふざけてんじゃねぇ!!!」
 「とにかく、借金を払えない奴らは・・・―――」
 
 当時の借金を返さない場合は、”15歳以上の家族を始末してもよい”
というものだった。当時の人は金がすべて(でも、今も同じ)、だから
金を払えない奴らは殺していく。それが汚い偉い奴らのやり方。

 「あっ・・・!お父さんっ、お母さん!!!!」
 父親と母親の腕をロープで縛り、車に乗せようとする。
 「や・・・めろっ・・・・・」
 「さぁっ!早くしろっ!あっちに行って始末してやる」
 「啓吾ッ・・・!啓吾ッ・・・・」
 車にエンジンがかかる。
 「やめ・・・ろっ・・・・」
 啓吾、涙を目いっぱいに溜めて言う。
 「やめろ―――――っ!!!!!」
 父親と母親を乗せた車がドンドン遠ざかって、しだいに見えなくなった。

 俺はこの頃から、嫌いになっていた・・・。殺す”って言葉を。
『御前が誰かを殺すなら、俺が御前を殺してやる』そぉ思ってきた。
 それは今も変わらない。

 俺は憎む。俺の大事な奴らを殺す者すべてを・・・―――。
 









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