涙、涙、そして笑顔。?

加奈  2007-05-18投稿
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……数日後。

彼方から全く連絡が来なくなった。
心配した私は、彼方にメールを送った。
「彼方??元気‐?最近ぜん?連絡くれなぃぢゃぁ‐ん!」
その返事は思いがけない言葉だった。

「彼方の母です。彼方は、いま病室です。」

私はすぐに返事をした。

「どういうことですか!?すぐ病院に行くので場所を教えて下さい!!」

彼方のいる病院は、稟海総合病院という所らしい。
私は、「すぐに行かなきゃ!」と思い、荷物を持って駆け出した。

「彼方!!」

「あっ……加奈ちゃんですか??初めまして彼方の母です。」

そこにいたのは、目を覚まさない彼方と目にくまが出来た彼方の母親だった。

「か…彼方は!?」
「大丈夫よ。強く頭を打ったみたいで今は意識がもどらないけど、命に別状はないってお医者様が……。」

私は、安心したのか、目から涙が溢れていた。
それを気遣ってか、彼方のお母さんは
「ごゆっくり。」
と言い残し、病室を出ていった。


気付いたらもう夜だった。いっぱい泣いて寝てしまったのだ。

「あっいけない!」
と思い、私は顔をあげた。すると、目の前にはにっこりと笑った彼方がいた。

「やっと起きたか〜。もう起きないかと思ったゼ☆★」

と言われ、頭をなでなでされた。

「彼方!!大丈夫!?」

「もうピンピンしてるよ☆★ゴメンな…。心配かけて。」

私は嬉しくて泣き出してしまった。

「まったく加奈は泣き虫だなぁ。」

と言いながら私をなでなでしてくれる彼方は優しい。

「私…っ!」

「ん?」

「彼方がだぁ‐い好き!!」

「俺は加奈がだぁ‐い好き!!」

「ずっと??」

「おぅ!ずっっと」
私の顔から笑みがこぼれた。

「何があっても一緒にいてね!彼方。」
「オゥ!!」


私は幸せ者だね☆★
彼方と出会えて。

彼方と恋をして。

大好きな人と一緒にいられて…。

ありがとう。
神さま!!
そして……彼方☆★



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