……数日後。
彼方から全く連絡が来なくなった。
心配した私は、彼方にメールを送った。
「彼方??元気‐?最近ぜん?連絡くれなぃぢゃぁ‐ん!」
その返事は思いがけない言葉だった。
「彼方の母です。彼方は、いま病室です。」
私はすぐに返事をした。
「どういうことですか!?すぐ病院に行くので場所を教えて下さい!!」
彼方のいる病院は、稟海総合病院という所らしい。
私は、「すぐに行かなきゃ!」と思い、荷物を持って駆け出した。
「彼方!!」
「あっ……加奈ちゃんですか??初めまして彼方の母です。」
そこにいたのは、目を覚まさない彼方と目にくまが出来た彼方の母親だった。
「か…彼方は!?」
「大丈夫よ。強く頭を打ったみたいで今は意識がもどらないけど、命に別状はないってお医者様が……。」
私は、安心したのか、目から涙が溢れていた。
それを気遣ってか、彼方のお母さんは
「ごゆっくり。」
と言い残し、病室を出ていった。
気付いたらもう夜だった。いっぱい泣いて寝てしまったのだ。
「あっいけない!」
と思い、私は顔をあげた。すると、目の前にはにっこりと笑った彼方がいた。
「やっと起きたか〜。もう起きないかと思ったゼ☆★」
と言われ、頭をなでなでされた。
「彼方!!大丈夫!?」
「もうピンピンしてるよ☆★ゴメンな…。心配かけて。」
私は嬉しくて泣き出してしまった。
「まったく加奈は泣き虫だなぁ。」
と言いながら私をなでなでしてくれる彼方は優しい。
「私…っ!」
「ん?」
「彼方がだぁ‐い好き!!」
「俺は加奈がだぁ‐い好き!!」
「ずっと??」
「おぅ!ずっっと」
私の顔から笑みがこぼれた。
「何があっても一緒にいてね!彼方。」
「オゥ!!」
私は幸せ者だね☆★
彼方と出会えて。
彼方と恋をして。
大好きな人と一緒にいられて…。
ありがとう。
神さま!!
そして……彼方☆★