何がなんだかよく、わからないけど…
さっき仲澤亮が、私に言ったのは、引導ではなかった?!
それだけで、他は何でもいいっ!!
「草薙、デザイン画」
「はっはい!」
緊張する。初めて、見てもらう。
何分たったかすらわからなかった。
「丁寧だね〜」
「ケイ、色番確認頼む」
「はいはーい」
「うん、大丈夫ミスはないよ。デザインのほうは?」「特には…ただ…」
「何か、直しますか?」
「この和紙、何で四方のデザインで、カットじゃなく、手での裁断にしたんだ」「恭子さんの、ライティングなら、シャープより、ソフトだろうと思いまして。」
「成る程、中谷のね…」
仲澤の沈黙が、気が遠くなるほど長く感じた。
「OKだ、お疲れ帰っていい」
「へっ?」
腰が抜けた。
「おっおい?」
「あぁぁぁすみません?あまりに緊張して?気が抜けたら…」
恥ずかしいぃぃよ?
愉しそうに、しゃがんで塚越が話しかける。
「可愛いぃ〜ね、ねっ亮」「……」
仲澤は、無言で、ゆなに近いづいて、肩を取り、引き上げる
「大丈夫か?」
「すみませんっすみません!」
恥ずかしさと、情けなさで一杯だった