ここ、大西高校の生徒会は有名である。
1つは学校を生徒会が動かすスタイル。
もう1つはその年の学年首席が生徒会長となり、その他の役員が会長の独断と偏見で決められると言うこと。
つまり、この学校で生徒会長とは絶対的な存在である。
その中で私、相川律は副会長となった。
この女のせいで……現会長、朔一姫のせいである。元々幼馴染みだったが、まさか生徒会に入るとは思ってもみなかった。
「リッチャン。何か今年うちが清掃当番らしいんだけどさぁ」
この区域では街の清掃を学校ごとの当番制でやっているのだ。
「例年通りやってもまた同じ事を繰り返すだけじゃない。だからね…おもしろい事考えた!!」
ニッと笑い、当たり前の様に画用紙を広げた。
「……はぁ?!」
この子はいつも無理な事をきりだす。
そうそれはいつも私に火花が飛んで来る。
目眩がしそうだわ。ハハハ。
「マジでやります」
「なっ何でよぉ!!」
「第1にこうする事で生徒のやる気が活性化されるから。第2に……私がおもしろいから!!」
「ふざけんな!!ボケェ!!」
ちゃぶ台無いのに脳内でちゃぶ台返し!!
何でこいつが学年首席なのぉ……