特務戦艦ホーリー・ピーコック57

宵待夜霧  2007-05-20投稿
閲覧数[302] 良い投票[0] 悪い投票[0]

人影は二人の女性だった。対照的な二人組だ。
一人は背の高い…恐らく180?近くある20代前半の女性。
アリアと同じ、白い軍服を身に付け、藍色のショートカットの髪も一分の乱れもなく、その上に計った様に真っ直ぐ制帽をかぶっている。
まるで、[正しい軍服の着方]の見本のようだ。
飾り気は無いが、かなりの美人さんだ。
しかし…、ややつり気味の目は鋭い眼光を放っており、キツイというか…お堅い印象を受ける。

そして、その左、やや斜め後方に立っているのは、背の低い、150?位の女性…いや、少女だ。
歳は俺と同じくらいだろう。
茶色の髪を、後ろで一本の三つ編みにして、ピンクのリボンでとめている。
垂れ目が愛らしく、さらに身長に似合わずかなりボリュームのある身体をしている。
美人ではないが、どこか人を安心させる雰囲気を持っている娘だ。

この二人が並ぶと…見事なデコボココンビだ。

二人に近付くと、長身の女性がこれまたお手本のような敬礼で迎えてくれた。
1テンポ遅れて、隣の少女もぎこちなくそれに倣う。
「ご苦労様です!艦長!」

女性が、ややハスキーな、しかしよく通る声で言った。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 宵待夜霧 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ