「ジョカ、お疲れ様。
変わりはなかった?」
アリアも敬礼で返す。
そういえばアリアは艦長でもあるのだった。
すっかり忘れていたが…。
「はい、異常ありません。整備、補給、予定通り進んでおります。」
アリアは頷くとこちらに振り向いた。
「ツバサ君、紹介するわね。
彼女は ジョカ=ホウメイ特級少佐。
《ホーリー・ピーコック》の副艦長よ。
そしてそっちが エリナ=パール特級准尉。
艦ではオペレーターを勤めてるの。」
二人がそれぞれ敬礼をする。
「ツバサ=オオトリ軍曹です。
よろしくお願いします。」
俺も敬礼で返した。
するとジョカは満足気に頷く。
「礼儀は出来るようだな…。
我が隊は慢性的な人手不足でな。
君の様な若者は歓迎する。」
…印象通り、彼女は堅い話方だ。
「えっと…。よろしくお願いしますね?」
エリナもおずおずと話し掛けてきた。
上目使いで話す姿は、なんとなく庇護欲をそそられる。
「はい。よろしくお願いします。」
そう言って笑顔を向けるとエリナは暫く俺の顔を見ていたが、サッと目をそらしてしまった。
(??)