桜
『……ゴメンね…』
私は独り言をつぶやいていた。
独り言を言う理由は、中学1年の夏が理由だ。
−2006年夏−
私たちは中学生になって初めての夏休みになった。
私は先輩と顧問とモメて、大好きだったバスケ部を退部する前だった。
私の親友のトモの彼氏、国とゆぅやつと毎日のように遊んでいた。
国はクラスのまとめやく、ムードメーカーみたいなもので、積極的で明るい性格のトモとはかなり気が合っていた。
国はムードメーカーだからか、友達が多い。
だから夏休みはたくさんの人を国の家に集まらせて、ず〜っと話しをしたりしていた。
国の呼んでいた友達の中に、トモヤってゆぅ人がいた。
身長はちっさくて、野球部。だけど夏休み前に野球部でモメて幽霊部員になっていた。
ある日私は家の中でお姉ちゃんと大喧嘩をして家を出た。
その日ちょうどトモとか国の友達が国の家に泊まっていたから、私はトモのところに行った。
ベットの上に、トモと国。
じべたに布団をひいて、左に私、右にトモヤで寝転んでいた。
トモヤはその時、ナオってゆぅ好きな人がいた。
好きな人は私もいた。
だけどやっぱり隣どうしで寝転んでいると、ドキドキした。
今日はトモと国とトモヤと私の4人で遊んだ。
恐いビデオを見る事になった。
夜中にそんな恐いビデオを部屋を真っ暗にして見るなんて私には耐え難い事だった。
トモには国がいて、ベッタリひっついてられるけど、私は一人、ざいすで体育座りをしていた。
トモ
『トモヤおるやぁん!』
ってそぅ言われても…
でも何故だか嫌がるのもイヤで、私はトモヤを抱きまくらみたいに後ろから抱きしめていた。
映画の内容なんて覚えていない。
覚えているのは、
トモヤの香りだった。
国はずっとこっちをチラチラ見ながらニヤニヤしていた。
恥ずかしいけど、
止めたくなかった。