ふと、違和感を感じた。
先々で数人の女性隊員に出会った。
そういえばアリアが“女の子が多い”と言っていた。
しかし…なぜか皆、驚きというか…珍しいものでも見る様な目でみてくるのだ。
俺が首を傾げていると、ジョカが話し掛けてきた。
「それにしても君は度胸があるな。
私が君の立場なら、絶対にこの部隊は選ばないぞ?」
感心したように言うジョカ。
「いえ、確かに任務の内容には驚きましたけど…。」
「いや、そうじゃない。
…確かにそれもだが…。
私が言っているのは部隊の隊員の割合についてだ。」
「割合?なんの事ですか?…女性が多いって事は聞きましたけど。」
訳が判らないと言った顔で答えた俺を、同じ様な顔で見ていたジョカだったが、突然、顔を挙げた。
しかもその顔は恐ろしく険しい。
そして、ゆっくりと首を廻らせた。
「艦長!?」
その視線の先には、ジリジリと後ずさるアリアが居た。