殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐5

龍角  2007-05-22投稿
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ヘレナはポケットから携帯を取り出し、通話ボタンを押す。

「もしもし…はい…ええ…」

ヘレナは相槌を打ちながら喧をチラチラと見る。

「分かりました。それではまた…」
ヘレナはそう言うと電話を切った。
「誰ですか?」

勇が質問する。

「牧田さんから。それと場所が分かったんだって。
長野にあるらしいよ。」

「長野!?マジすか!?って事はこいつは…」

勇は憎悪に満ちたまなざしで喧を睨む。

ヘレナはバットを手に取り、男の急所を強打した。

「があぁ・・あっっ・・っ・・・!!!」

大事なものを潰された痛烈な一撃に顔を歪める。

「拷問終了ね。
やっと寝れるわぁー」

痛がる喧を無視して、ヘレナはそう言うと大欠伸をかいた。

「そーですね。
それにしてもヘレナさんって結構S…っあ…なんでも無いです…」

勇はヘレナの冷たい目線を感じたので中途半端に話を止めた。

「もう夜の7時ですか…
俺、晩飯言って来ますね。」

「いってらっしゃーい。」

勇は2人意外誰もいない教会を出て、暗闇の街へと繰り出した。

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