「まっ、こんなとこかな・・・?」
「・・・」
怜も藻も黙ったまま啓吾のところをじっと見ている。
やがて怜が口を開く。
「そっか・・・大変だったんだね・・・」
「まぁな」
「でも、聞けてよかった。聞けなかったらずっとモヤモヤしたまんまだったし」
「そぉか。じゃあよかったよ」
「さってと、もう遅いし2人とも部屋に戻りなさい」
「はい」 「はい」
怜と啓吾、実験・資料室のドアを開け、自分達の部屋へと戻っていく。
―次の日―\r
「いいかぁ?御前ら!これから、明日のミッションについての説明をする」
相変わらずテンションは高い龍華。
「説明って言っても、そんなに言うこと無いんだけど」
「じゃあ、1ついいですか?」
怜が龍華に言う。
「ん?何だ??怜」
「私たち『リイバー』が『ハイト』を裏切ったら『ディーカ』は私たちを殺すんですか?」
「おぃおぃ、いきなりその質問かよ・・・」
啓吾があきれた様子で言う。
「ま、そぉだな。『ディーカ』が裏切った場合は『ハイト』が始末するし」
「へ〜」
「でも、それを承知で裏切る者もいる」
「えっ?!なんだよそれ・・・」
「『ディーカ』みたいに人を殺していったほうが金が入るだろうと考えたんだな」
「確かに・・・100万くらいは違うらしいし・・・」
「ひゃ・・・100万・・・・・」
「ま、そんな心配はしなくても大丈夫だ!怜も啓吾も裏切らないだろ?」
「まぁな」
「龍華さんは?」
「俺だって、御前らも『ハイト』も裏切らねぇさ」
この頃は、誰も裏切らないと思ってた・・・・―――\r
でも、まさかあんなことが起こるなんて思っても見なかった。
ここからが、俺達の本当のミッションなのかもしれない・・・・