両想い、片思い、遠距離恋愛、浮気、不倫、駆け落ち…数えたらキリのないくらい恋の形はいっぱいある。だがすべてに共通する点は、どれも当事者の自由ということ。
そう…恋は“自由”。
悪い話し浮気をしたいならすればいい、駆け落ちしたいのならそれこそもう本人達の自由だ。
恋とは“自由”でなければならない。
“自由”でないのなら、今あなたのしている恋は恋でわありません。
さて…何故この俺、内藤 一志(ないとう かずし)が、このように恋について熱く語っているかというと、かくゆう俺も“自由”な恋をしていない者の一人だからである。
「一志く〜ん夕飯カレーでいいかな?」
…というわけだ……………わからない?
じゃあもう一度だけだけ。
「一志く〜ん?返事しないと夕飯抜きだぞ〜」
こうゆうわけです。
これ以上でもこれ以下でもない“これ”。
きょうびの高校生が二人暮らしなんてそうとうめずらしい、もしかして妹!?
なんて思うかもしらない。
違いますこれは妹じゃありません。
“許婚”です
そう恋の中で唯一“自由”でないものは 許婚なんだ。