眩しいパトカーのサイレン。
あのあと俺たちは近くの公衆電話から警察に通報した。
「初めまして、近藤です。どういった経緯で今回の遺体を発見されましたか?」
警察の人からの質問は緊張した。悪いことをしてもいないのだが
誤解されたら疑われてしまう、俺は慎重に、落ち着いて話した。
「わかりました、では今日のところはお帰りください。後日また連絡します。」
「あ、はい。」
「お疲れ様でした。」
『田舎の警察』といった感じだ。見てる限りあまり『やる気』の感じられない
対応だった。それはそうと、このみは警察の車で送ってもらったそうだ。
少し納得がいかないが見た物がアレだ、気分も優れないだろう。
しかし俺はあのときに比べてだいぶ落ち着いていた。
どんなのだったかな?もう一度見てみたいという好奇心もあった。
その晩このみの家へ電話しようと思ったが、どういうことか繋がらない
その後すぐに気づいたが電話線がスパッと切れていた。
どおりで一週間ほど仕事で出て行った両親から連絡が無いわけだ。
しかしなぜ電話線が切れているのか?とても自然に切れたとは思えない。
「明日も学校があるしな・・。」
とりあえず明日考えようと思い、今日は寝ることにした。