コドク

ふく  2007-05-26投稿
閲覧数[480] 良い投票[0] 悪い投票[0]

なるべく休みの日は友達とあそぶようにした
なるべく明るい音楽を聴くようにした
なるべく恋愛ものの映画は観ないようにした
なるべく余計なものが目に映らないように目を閉じるようにした
なるべくあなたのことを考えないように色んな努力をしてみた

頑張れば頑張るほど孤独になる

誰でもいい
記憶を消し去ってくれるならば
誰でも構わない
違う誰かを求め
そこに落ち着こうとしても
幸せがあるわけではないと分かっていた
それでもいい
幸せがなければ傷だってない
誰かが手を掴んでくれるなら

どうでもいい
何でもいい


人とすれ違う中
いつも相手を捜し求める

風に乗って
あなたがつけていた香水の香りがした

立ち止まり振り返る自分が惨めになる

誰でもいい
あなたと同じ香りの人
同じ癖を持った人
同じ歩き方の人
同じ手の大きさの人同じ笑い方をする人
誰でも

あなたと同じなら

立ち止まった足を前へ進めた途端
悲しみが打ち寄せた
たくさん無理をしてきた
あなたを忘れられるならと
悲しみを隠そうと必死だった

全てに無気力になったのは
ただあなた以外に興味がなくなっただけだ
孤独が怖かっただけだ


どうでもいい
何でもいい
誰でもいい


ちがう


あなたがいい

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ふく 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ