私が高校生になってもう1年が過ぎようとしている。
高校に入ってから色んなことが変わった。電車通学・授業時間・友達・部活・携帯の機種。でも1番の変化は、1年間付き合った彼氏の別れ。
原因は学校の違いによるすれ違いとお互いが好きな人の前だと極度に緊張してしまう事。私は自分がこんな性格だという事を自覚してるからこそ引っ張ってくれる人がタイプなはずなのに…。好きになるのはいつもノリガ良いくせに恋をすると可愛くなっちゃう人ばかり…・・。
その彼氏とも結局キスはしなかった。というより恋人らしいことをするのが私は苦手らしい。
元彼の友達のけいたは私と同じ学校で中学から仲良しだった。あきらは私の親友の元彼でもあり私達2人はお互い良き相談相手だった。あきらは人なつっこい性格だが好きな子に対しては私と変わらない位に照れてしまう奴だ。だからお互いの気持ちは良く分かる。秘密もちゃんと守るし、ホントいい奴!!!だから親友くらいにしか思ってなかった。
「俺、みほの事諦めついたよ!!なぁんか長かったなぁ☆笑」あきらからのこんな一言が事の始まりだった。みほは私の親友であきらの元彼女。2人はみほの浮気が原因で別れた。でも純粋なあきらはそんな事許せる位みほが大好きだった。別れを切り出したのはみほだった「このままズットあきらに迷惑かけたくない…。」あきらは「わかった。」としか言えなかった。その後私に「何で引き止めなかったんだろう…。」と呟いて虚しく泣いていた。
あれからもう1年以上がすぎて、やっと忘れられたみたいだ。私ももう半年は1人ぼっちだしそろそろ新しい恋したいなぁとおもっていたころだったし2人でいつものように「どっちが先に幸せ掴めるか勝負しよう☆」とか言ってたし。そんな毎日を送っているうちに季節は変わり、制服も半そでから冬季の格好になった。以前勝敗は付いていないが明らかに変わったことは私にとってあきらが親友ではなくなった事。電車でも目で探してしまったり、廊下ですれ違うときも、気になってしまう。いつも帰る時は駅から途中まで一緒に悩みを聞きながら帰ってたのに今はその時間が私を幸せにしてくれる。私はあきらが好きになった。鈍いあきらは絶対気付いてない。私の新しい恋は始まった。