「そりゃぁ大変ですね…大丈夫ですかね??」
男は本気で心配しているようだった。
「ぃゃ、まぁ…大丈夫です。」
流音は困ったような笑顔で答えた。
あっ!!男はそうゆうと、自分の袖をまくり、腕時計をみた。
「もういかなきゃ!!さようなら!!」
男は後ろ向きに手を振りながら建物に走っていった。
「面白い人…てか時計、もってんじゃん。」
流音は男の後ろ姿を見つめ、笑いながら小声で言った。
「私もそろそろいこっかな。」
流音はまだ書き途中のレポートをカバンにしまい、ベンチのゴミを手でさっと払い、美砂と同じ建物にはいった。