風に揺れて顔に髪が触れる
髪切ろうかな
あなたが撫でてくれた髪を
綺麗だと言ってくれた髪を
二人の思い出と共に消してしまおうか
私にも未来があると言って
私のためだと言って一人残して行ってしまった
あなたがいない未来にはどんな楽しいことがあるのだろうか
あなたがいない未来に幸せはあるのだろうか
そこに輝く何かが待ち受けているのだろうか
前を向いて歩いていればまた会えますか
この髪を伸ばし続ければ
また綺麗だと言って優しく撫でてくれますか
不安定な私を
助けてくれますか
この空の下の何処かにあなたがいると
ただそれだけが私の希望で
ただそれだけが二人が生きている証だった
目を閉じればあなたの温もりを感じることができる
あなたがいれば何も望むことはないとそう信じてきた
あなたがいなくなって望むことが増えた
この空の下で
またあなたに会えますように
精一杯笑うから
少しは大人になるから
もう我儘を言わないから
この目を開いたら
あなたのいる未来へ繋がりますように
あなた以外
何もいらない
お願い
あなたを下さい