高校?年の春。あたしは彼氏と別れた。
理由は彼が進学で地元を離れて遠距離になってしまうから…。
悲しかった。いっぱい泣いて、彼に言った。
「離れたら、別れなきゃいけないの…?好きなのに…別れなきゃいけないの…?」
いっぱい困らせた。でもやっぱり最後にはあたしも納得した。
寂しい思いさせるから、自分のせいで泣かせるのは嫌だから。
彼はあたしの事を思って言ってくれた。
この時、あたしたちはある約束をした。
「1年したら、あたしも地元離れてあなたがいる街に行くから。もしその時、お互いに好きな人いなくて、まだお互いの事を好きでいたら、もう一回最初からやり直そう。」
あたしの精一杯の告白だった。
最後は笑顔で、またねって言った。
あれから1年。
あたしは約束通り彼のいる街で仕事に就いた。
1年会わないで、たまにメールとかしたけど、会うのは本当に久しぶり。
あたしは彼との約束の場所に急いだ。
「久しぶり。」
そう言った彼は1年前とちっとも変わらない笑顔を向けてくれた。
「うん、久しぶり」
「変わってないな」
「そっちこそ(笑)」
それから彼の家に行って、いろんな話をした。
1年って時間は短いけどいろんな事があって、話は尽きなかった。
「あの時の約束…覚えてるか?」
彼がいきなり話を切り出した。
「うん…覚えてる。」
「俺は、この1年お前が来るのをずっと待ってたよ。早く会いたいって…」
「あたしも…ずっと会いたかった。あなたがいない1年がすごく長かった。」
「好きな奴できた?」
「できる訳なぃよ。あたしの中にはずっとあなたしかいなかったもん。」
「…一緒だな(笑)俺もお前以外は考えられなかった。」
『好き…』
二人の心は一緒だった。離れていてもずっとただ一人だけを想い続けていたんだね。
「ずっと一緒…約束。」
そして約束は、誓いになった。