『酒、煙草、麻雀…そして合コン。なんと模範的な大学生活だろうか。
もちろん俺もその模範は大賛成だ(まだ18だけど…)。合コンを除いては…。
自慢じゃないが、俺は、顔は悪くない。むしろ良いほうだと自覚している。
証拠に、今まで付き合ってきた4人はみな、女から告白して来た。
こんな事を言うと批判されるかもしれないが、18にもなって自分がかっこいいか、かっこわるいかが分からない様な主人公なんてイヤじゃないか?少なくとも、俺はイラつく。
何が言いたいかって?俺は合コンが嫌いだってこと。理由は…。今は考えたくないな。』
シロは一通りの思考を終えると、半分ほど残っていた中ジョッキを飲み干した。
「シロ…百歩譲って、女の子が来る前に飲み始めてるのは許す。けど、女の子が来ても無愛想な態度とったら、『てめーは俺を怒らせた』ことになるよ。」
シロは一瞬カズの言葉にムッとしたが、一週間前の勝負で負けたのは自分なのだから…と思い、渋々カズの言葉に頷く。
だが、せめてもの抵抗に、ジョジョネタはあえてスルーした…。
三本目の煙草と、二杯目の中ジョッキが終えるころ、五分遅れで女達はやって来た。
「遅れてゴメンね〜」
「この子が直前まで恥ずかしいってダダこねるからさぁ〜。ほらッ、座んなよ!!」
「…うん…」
位置関係上、その恥ずかしがっている女がシロの前に座ることになる。
シロは少し目線を上げて、女の顔を覗いてみた。
…別にブスじゃない、世間一般から見ても美人なほうだろう。
その時シロは、特にその女に気を留めず、オーダーで生を注文する。
だが、その女自身はシロを見て何かに気付いたのだった…。