もう恋はしない《番外編》?

じゅりあ  2007-05-30投稿
閲覧数[348] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「何でやねん!何でうちやねん」
店を出て、少し歩いた所で、孝志の一言にうちはツッコミを入れていた。
いや、もう突っ込まずにはいられへんやろ、これはもう。

「阿部さん程の美人、なかなかいないんで…どうしてもお願いしたいんです」
孝志がうちの前で手を合わせてペコペコする。

ふふん、わかってるやん。オタクのわりにやるな。

…って、ちゃうちゃう、何乗せられとんねん。
うちはコホンと咳払いをして、横目で孝志を見た。
「あのな、うちも暇ちゃうねん」
「もしや、部活してらっしゃるとか!?」
「…。いや、してへん」
何か、ゆーててむなしなった…。
けど暇やとは認めたくないねん。
こんな中坊相手に。
「じゃあ、部活気分で良いんで♪」
「なれるかい」
そんなおままごとに。
第一、うち演劇なんかした事ないし。
「どうしたら助けて貰えるんですか」
「どうしても無理!断る」
これ以上付き合ってられへん思うて、うちは家路を急いだ。
多分、目で追ってた筈や。…ってゆーか、中坊の文化祭に何でうちが出たらなアカンのや。幾ら美人がおらんからゆーたって、そんなん知らんやん。
ほんまどーでもえぇわ思うて、その日も眠りに着いた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 じゅりあ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ