この風はいつ止むのだろう…
この風は答えを運んできてくれるのだろうか…
私は何をすればいい?
お父さん、
お母さん。
大切な兄さん。
血はつながっていなくてもいつも優しくしてくれた兄さん。
あなたを助けたいのに、
私はその術をもたない…
「神様…」
少女は小さな唇を震わせて呟く。
「神様、どうか、どうか兄さんを…」
「何をくれる?」
彼は見つけた。
世界を覗く水晶で…
彼女なら。
声をかけた姿無き者が、助けを求めた姿ある者へ。
交わったのは必然?
これも孤独を終わらせるため…
これも…