朝日が差し込む
また昨日と同じ毎日が始まる
朝日が,,,,
『ぁれ?差し込まない・・』
まっくらだ・・・・何も見えない
僕は朝起きたら何も見えない、盲目になっていた
慣れている部屋では見えないことも問題ではない
手探りで会社に電話をかけ今日は休むと伝える
僕は目が見えなくなったことに焦りよりむしろ喜びを覚えていた
このつまらない、殺伐とした世の中に飽き飽きしていたのだ
さて今日からなにをしてやろうか
目が見えなければ口うるさい上司の顔を見ることもなければ、嫉妬深い彼女の顔も見なくてすむ
浮き足立ったままお気に入りのCDをかける
目が見えないので浮き足立つのは一苦労だが、、
目が見えなくても食事は作れた
こおいう時に電子レンジは役に立つ
そうこうしているうちに夜になった
目が見えないと音がよく聞こえる
電車の音、人の声、風の音
夜の匂いも
ふいにそれらを目で見たくなったが諦めた
今日から盲目の身 光のない世界で生きていくのも悪くない気がした
明日に備えて寝よう
僕はもぅひとつのまぶたを閉じた
夜が明ける
朝日が差し込む
『ぁれ?朝日が差し込んでる・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
今日からは光のある世界で生きていくことにしよう