祐希「最近になってやけに避難訓練とかいってやってたアレか…(また訓練じゃねぇだろぅなぁι)」
《《ヴゥゥゥ━━━━》》
再びサイレンが鳴る。
祐希「ったくうるせぇな!!」
紫穂は屋上のフェンスに駆け寄り辺りの様子をみる。
紫穂「このサイレン、街中から……?だとしたら軍の…?」
祐希「軍?」
“バタバタバタ!!!”
「キャーッ」
「!」
数機のヘリが陣営を組み、慌ただしい様子で頭上を越える。ただ事ではないと祐希は判断した。
祐希「…っ紫穂!行くぞ!」
紫穂「?えっ!うっうんっ…!ぅわぁっっ!!」
「っ!!?」
“ゴオオォォォ━━━━━━━━!!!!!!”
地鳴りの音とともにすごい衝撃派が押し寄せてきた。
祐希「っ…てぇ〜…大丈夫か?」
紫穂「…平気……」
祐希「…(ケガはねぇ…ケド…)マズイな、」
祐希は紫穂を連れ、ドアノブに手を掛けた。
“ガジャ…ギッギシギシ…”
祐希「!は?」
紫穂「…まさか」
ドアが開かない。先刻の衝撃派でドアに歪みがでたらしかった。
祐希「ったく、普通の地震じゃねぇし、戦争でもやってんのかよ!?ざけんな!!」