“バタバタ…” “シューー―”
“タタンッ”
「「!?」」
???「ユウキ=アサガワとシホ=コンノですね?」
音と声がして振り替えると黒の装備服を着た五、六人の男が一機のヘリから降りてきた。
祐希「誰だよあんたら」
紫穂「さっきのヘリと同じヤツ……軍隊?」
「「(助け……?)」」
一瞬そう思ったが“否”の考えがすぐ頭をよぎった。
祐希「
(なんで“ココ”にきたんだ?…他にも火事になるなり建物倒れるなりして被害出てんじゃねぇのかよ…!?…大の男がわざわざこなところにくる必要なんかない……しかも………)
俺たちの名前…」
???「…」
祐希たちが何の返答もしないまま、彼らは無線で何やらやり取りをし終わるとこちらに向き直った。
そして、
“ガッ…”
「「!!」」
突然に両腕をつかまれる。
その男たちは祐希と紫穂を捕まえると無理矢理ヘリへ乗せようとした。
祐希「な゙っ…っ」
紫穂「ちょっ…なんなのよ!?」
2人は抵抗するものの、振り払えるわけもない。
“チッ”
祐希「っテ…」
何かが刺さるような痛みを感じた。意識が薄れていく。
祐希「(っ…そ…)」
力かなわずヘリに乗せられた―。