あのころのそら

七瀬  2007-06-02投稿
閲覧数[162] 良い投票[0] 悪い投票[0]

あのころ、なんて喋っちゃうとさ、急にジジィになったみたいだ




校舎の4階
屋上でサボり、漫画みたいなことしようにも鍵がかかって立ち往生
仕方ないから屋上へ続くだろうドアにズルズルとしゃがみこんだ。


「カッコ悪っ…」



ここじゃ、空が見えない







1時間目が終わるチャイムが聞こえる。
しゃがみこんだ床はひんやりとしてて、俺うとうとしてたみたいだ。
コツンとちょうど頭の位置にドアノブがあたった。



「…ナルセ?」
「…セナじゃん。」

さぁて、と立ち上がろうとしたら階段の下に黒い頭。
ひょこと覗いた顔は見知ったそれ。

「なに、アンタさっそくサボりなわけ?」
「そういうセナは?お前もサボりじゃねぇの?」
「誰かさんと一緒にしないでくれませーん?あたしは次の地学の実験で屋上に用があんの。」

ほら、と『西校舎屋上』と書かれたキーホルダーぶら下げた鍵を顔の横に揺らしながら言った。

「あっ、そ。」

だからどいてと言うセナの横を通り抜けた。


i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 七瀬 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ