あのころ、なんて喋っちゃうとさ、急にジジィになったみたいだ
校舎の4階
屋上でサボり、漫画みたいなことしようにも鍵がかかって立ち往生
仕方ないから屋上へ続くだろうドアにズルズルとしゃがみこんだ。
「カッコ悪っ…」
ここじゃ、空が見えない
1時間目が終わるチャイムが聞こえる。
しゃがみこんだ床はひんやりとしてて、俺うとうとしてたみたいだ。
コツンとちょうど頭の位置にドアノブがあたった。
「…ナルセ?」
「…セナじゃん。」
さぁて、と立ち上がろうとしたら階段の下に黒い頭。
ひょこと覗いた顔は見知ったそれ。
「なに、アンタさっそくサボりなわけ?」
「そういうセナは?お前もサボりじゃねぇの?」
「誰かさんと一緒にしないでくれませーん?あたしは次の地学の実験で屋上に用があんの。」
ほら、と『西校舎屋上』と書かれたキーホルダーぶら下げた鍵を顔の横に揺らしながら言った。
「あっ、そ。」
だからどいてと言うセナの横を通り抜けた。