ドアーズ・6

真希  2007-06-05投稿
閲覧数[568] 良い投票[0] 悪い投票[0]

7月24日―\r
「やっぱり、このマンション早く出よう!何処でもいいから、早く出よう。」

昨日の件があって、私を1人にするのは心配だと仕事を休んで彼は、一緒にいてくれた。

「ん〜。でも俺は聞いてないからなぁ…。イタズラかもしれないし。」

彼は、未だに信用していないような口調で話す。

【ピンポ〜ン】

玄関のチャイムが鳴る。
チャイムにビクつく程、私の神経は過敏になっていた。

彼がチェーンを外しドアを開ける。下の階の人が、来ていた。
「こんにちは。知ってるかと思って…上の階の方、殺されたらしいですよ。夫婦で仲良かったのにね〜」

それを伝えて、下の方は階段を下がって行った。

「もう、嫌!!私、本当に出ていく!!」

昨日の電話は、上の階の人の悲鳴かもしれない。
前にドアを開けてきたのは、上の方と間違えたのかもしれない…。
それか、もしかしたら…次に殺されるのは、私かもしれない…!!

荷物を、乱雑にまとめ始める。
「分かったよ。じゃぁ、知り合いの家にお邪魔しよう。海外に出張に行ってるから、その間使えるから。」

彼の幼馴染みの家に行く事にした。
荷物をまとめ終わる頃、
【ピンポ〜ン】

また、チャイムが鳴る。玄関に出るとマンションの大家が来ていた。
「こんにちは。この度は、すみませんでした。上の階の人が、殺害されたそうで。今、警察などが調べていますので。」

「いや、何かうちのが、変な人が玄関を開けてきた。とか、変な事言ってて。それで今回上の階の人が殺害されたらしくて、神経が病んできてるみたいだから、落ち着くまで違う所に行くので。」つづく



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 真希 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ