男が青年のピースに呆気にとられていると、青年は机の引き出しからピストルを取り出して、銃口を男に向けた。
男が驚いて後ずさると、青年はまたあの笑顔を見せて、ピストルを下ろした。
「誰かに行ったら殺す。」「なら何で俺に喋ったんだ?」
青年はまたくるっと一回転して言った。
「俺の凄さを伝えるためかな。」
男は思わず笑顔になった。まるで子供のような考えだ。
「で、依頼は?」
青年の声色が変わった。ビジネスの話になったからだ。
「あ…あぁ」
男は、先ほどまでと全く雰囲気の違う青年に、一瞬たじろいだが、バックから一枚の写真を取り出した。
「この男だ。」
「こいつ…テレビで見たことあるなぁ…」
青年は写真の男を思い出すように腕を組んだ。
「あ!あのインチキ占い師か!」
青年が机をぽんと叩いた瞬間、突然事務所のドアが開き、三人の青年が現れた。
「依頼人すかぁ?」
「忙しいなぁ…」
「ターゲットは誰?」
三人の青年は、男を見るなり次々に喋りだした。「なんかもうめんどくさいな。ボスの言いなりもうんざりだ…」
髪を後ろで束ねた長髪の青年は、そう言い終えるとあっさり“ボス”を撃ち殺した。