特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐8

宵待夜霧  2007-06-07投稿
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「…はあ…頑張ります。」

よくわからなかったが、とりあえずそう答えておく。

「わたくしは カーリー=サラスヴァティー特級中尉です。
よろしくお願いしますね。」

彼女はたおやかな仕草で敬礼をして見せた。
服装といい、仕草といい、とても軍人には見えない。不安だったがとにかく聞いてみる。

「カーリーさん…合格基準は?」

「…よいオーラの色をした方かどうかですわ。」

「…そうですか…。」

…やっぱりよくわからない人だ。
隣でジョカが溜め息をついた。

「じゃあじゃあ、イシスは?」

「いいんじゃないでしょ〜か〜。」

アリアの問いに、どこか間伸びした口調で答えたのは、黒髪のオカッパに黒ぶちのメガネをかけた女性だ。どことなく眠そうな表情で、立っている姿勢もフラフラと頼りない。

「あらあら、イシスってばまた修羅場ってるの?」

アリアが聞くと、彼女は閉じそうになる瞼を必死に開けながら言った。

「そ〜なのよ〜。
明日入稿なのにあと10枚も残ってるの〜。
更にカラーもまだ残ってるし〜。
…かんちょ…手伝って☆。」

すがるようにアリアに手を会わせる彼女。

「うふふっ、イ・ヤ♪」



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