「まず、自己紹介から。僕は池成 睦斗(むつと)、ここの副部長やってます」
さっきのイケメンがヨロシクと言わんばかりに握手を求める。
次にそばかすショートの(悪いけど地味な)女子が前に出た。
「佐伯 未来(みらい)、三年です。えと…、中学最後の文化祭なので、気合い入ってます。ヨロシクお願いします」
未来(と名乗った女子)の後に続いて体格のえぇ男がうちの手をとった。
「皆田 博(ひろ)、三年!声のデカさは誰にも負けませんっ!」
って、…耳イタ…。
うちが耳を軽く塞いでると、今度は今時女子と言った感じのパーマっ娘がうちに近づいて来た。
「一年、持田 彩です☆和也の彼女やってま〜す♪」
おいおい…と彩の肩を叩いて出て来た若干タレ目が特徴の男子は、
「真鍋 和也、二年。ペットの名前は彩です」
と言った。
「何よぉ。ペットって!」
彩が和也に頭を押さえられて暴れてる。
孝志は頭を掻きながら付け加えた。
「こんな連中ですが、よろしくお願いします」
「…お前が言うな!」
あ、今誰かとかぶった。
イケメン睦斗が突っ込みポーズをとったままで、こっちを見てる。
そんな訳で練習の日々が始まったんや。