「卓球部に入りませんか」
部員勧誘
校門前のその元気な声に妙に反応してしまった。
4月末…部員の集まっていない部活はさぞ焦っているだろう。
「先輩、待ってください。」
そこにはまるでまだ中学生のように小柄な男子が立っていた。
「やっぱり卓球なんて興味ないですか?」
正直、驚いた。というか疑った。こんなに都合の良いことがあるだろうか…
「もしかして僕のこと勧誘してる?」
「そうです!よかったら…ここにメールを。お願いします。」
そして、彼は紙を渡して去っていった。
[1年3組 結城 瀞 ]