だらだら歩きながら
うぜぇ。なんであいつの家に俺が行かないといけないんだ
「どうどう、いいじゃん!私もついていってあげるからさぁ。」
自慢のツインテールを揺らしながら前を歩くみかん
一人で行けよ、こう見えて俺も暇じゃあないんだぞ。それと俺は馬じゃない。どうどうって言うな。あと‥
他の声が遮る「あら、お二人さん。仲のよろしいことで、うらやましいですわねぇ。」
上品な顔つきで腰辺りまである髪、その持ち主は三鷹財閥、二女の三鷹美羽である
「あ、美羽さん。どうしたの?」とみかん
「それが、お恥ずかしい話、教科書を忘れてしまいまして、いまから取りに戻ろうかと‥」と三鷹が返す
「へー。ついて行こうか?」
おい、みかん。何か忘れてないか?俺は別にいいがな
「あ、そうだった!ごめん美羽さん!私たち今から‥」
被せるように「いえいえ、いいんですよ。それではまた明日。学校で会いましょう。」と紅く顔を染め、少し強く言う
なんか勘違いしてないか?
「うん。ごめんね。じゃあまた明日。さっ行きましょ!」
暫く歩いて行くと、いかにも高級そうなマンションが見えてきた
どうやらそこに住んでいるらしい。
みかんがインターホンで呼び出す。