みかんはこういう事には気がきくな
「他は全然で悪かったわね!」
そういや2年にあがった直後か、みかんの過去をきかされたような気がする。まぁああいう体験をすれば嫌でも霧島みたいのが気にかかるようになるのだろうな
「もし僕の目が見えなくなったら僕は絶望に押し潰されて、途方に暮れるだろうね。霧島さんは凄い強い人だと思うよ。」と関口
それには同意だ。俺も耐えられそうにない。
みかんはニコニコしながら「じゃあ誘ってみるね?良いよね?」
それには全員が賛同した。拒む理由はなかったからだ
暫くしょーもない話を続け、解散した。
―翌日―
朝から嫌な奴に遇った。言うまでもない。赤松だ。
「奇遇ね‥」
何が奇遇なものか。どうせまた待ち伏せしてたんだろ。
「どうかしら‥」
この喋り方だ。こいつを見るとあの夢の感触が甦る
「そろそろ思い出してもいいのではないかしら‥」
またその話か。いい加減にしろ。
「思い出すのが遅れれば遅れるほど‥あなたが辛い思いをするのよ‥」
知らないものは知らない。「‥そう‥でも‥」言いかけた時
とそこに三鷹が現れた。
「あら?何をしているのですか?赤松さん」
空気が変わったように思えた。