恋人未満(終)

カトリ  2007-06-10投稿
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「て…つ?…」


奈緒は哲也を見上げる。

「俺、最低な男だから、奈緒に気持ちを伝える権利ないって思ってた。」


真っ直ぐに、奈緒を見て哲也は話続けた。


「口にしなければ、諦められるって思ってた。」


奈緒も、哲也から、目を反らさずにいる。


「奈緒が好きだ。」


奈緒は、哲也の胸に顔を埋めた。


「私も…、哲が好き。ずっと…好きだった。」


哲也は、奈緒を抱き締めた。


「ごめんな。もっと早く言えば良かったな。」


「…だね☆」


奈緒は、目を閉じ、哲也の唇を待つ。


哲也はそっとキスをし、耳元で囁いた。



「本当は、卒業式の日の夜、告白しようと思ってたんだけど…ね」



「へっ??」



「我慢できなくて、順番間違えた、みたいな??」


哲也は、いたずらに言うと、奈緒の手を引く。



「俺、今すぐ、奈緒とセックスしたいんだけど…。」

哲也は、真顔で、奈緒に言った。


「…ばか。」


「ダメ??」


奈緒はほほ笑んだ。


「私も、そう思ってた。」




終わり☆


最後まで読んでくれてありがとう☆
是非、感想をお聞かせください!!
ストーリーの事、文章構成の事、なんでも結構です!!
それでは、また会う日まで…。

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