歩いてく。5

ゆずりは  2007-06-10投稿
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勇介と付き合う事に対してかなりの不安があった。
何歳なのか、何処に住んでいるのか、仕事は何か…。付き合う事が決まったその日の夜、勇介は電話はおろか、メールさえも返してこなかった。
次の日の朝も電話をしても出ず、もう私から連絡をとるのをやめようと決めた。――振って振られたか。
私は気持ちにケリをつけようと美容室へ向かう。
「カットー…と、今日は染めちゃおうかな。」
真っ黒だった髪の毛をナチュラルな茶色にした。
美容室から出て、携帯を見る。美容室では電源を切っていたのでメールの問い合わせをすると勇介から一通きていた。
『ごめんよ』
――どっちの意味!?
急いで電話をかける。
「電話つながらんかったし、何かの逆襲かと思うた〜!携帯壊れてショップに預けとったんよ。ごめんの〜」
――振られたんじゃなかったんだ!!
その後約束をし、勇介とお茶をした。
歳は31歳。バツイチの子供が二人。親権は向こう。香川県出身。
色々なことを話す。
今の収入はほとんど無く会社を立ち上げ中。
東京の知り合いと二人暮らし。
どう考えても“良い恋人”ではないなと頭では理解してる。
いや、そんな事を考えてもしょうがない。私は今、この人を信用するしかないのだから。
四年もの恋を捨て、この人と付き合っているのだから。
惚れてしまったのだから。後悔はしない。

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