特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐10

宵待夜霧  2007-06-11投稿
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背中を冷や汗がながれる。
(怒らせないようにしよう…。)

俺はコッソリ心に決めた。それから、まだ蹲って体をプルプル震わせているイシスの側にしゃがみこんで、肝心な事を聞いた。

「あの…合格基準はなんだったんですか?」

イシスはその姿勢のまま、絞り出す様な声で、

「ヤオイのモデルになってくれそうな…。」

よくわからないが、「そうですか…。」と言っておく。

「今度手伝いますね。」

と言うと、イシスは右手をあげて答えた。

「んじゃっ、ラスト!
リンとレンは?」

アリアは最後の二人を指名した。

「興味ありませんから…。」
「合格で結構です…。」

答えた二人はとてもよく似た顔立ちをしていた。
一目で双子と判る。
12〜13歳位だろうか?若いというより幼い。
しかしその歳でこの部隊に配属されているのだ。
高い能力を持っているのだろう。
二人の軍服はかなり変わっていた。
基本はアリアやジョカと同じ士官用軍服なのだが…あちこちにフリフリ、ヒラヒラとレースとリボンが付いているのだ。
色も二人それぞれ白ベースに黒の飾り。黒ベースに白い飾りで、二人並ぶととても派手だ。

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